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美しく、素晴らしい映画だ。いまも頭から離れない映像がたくさんある。―ニコラス・ウィンディング・レフン(映画監督)

イントロダクション

圧倒的な映像美で描かれる、沈みゆく街と人々の物語。 物悲しく、どこか懐かしい光と影のワンダーランド。

 『ドライヴ』『ブルーバレンタイン』などの印象的な役柄で世界中の映画ファンを虜にした、今ハリウッドで最も熱い男、ライアン・ゴズリング。そんな彼が、遂にかねてからの夢であった監督デビューを果たした。熱狂的な映画ファンであるライアンが、自身の映画愛を存分に注ぎ込んで描いたのは、儚くも美しいデストピアで生きる人々の悲哀だ。『ロスト・リバー』ではファンタジー、ノワール、サスペンスといった要素が結びつき、現代的でダークなフェアリーテールとして結実する。消え行く街の、超現実的で夢の様な風景を舞台に、2人の子を持つシングル・マザーのビリーと、彼女の10代の息子、ボーンズがこの街で生き残るために湖底に沈んだ街“ロスト・リバー”の謎の奥深くへ迷い込んでいく。
  脚本・監督をゴズリングが手掛け、荒廃した街でたくましく暮らす少年、ボーンズにドラマシリーズ「エージェント・オブ・シールド」で人気沸騰中のイアン・デ・カーステッカー、ミステリアスな隣の家の少女、ラットを演じるのは今、ハリウッドの若手女優の中で、最も注目される実力派、シアーシャ・ローナン。他にも「マッドメン」のクリスティナ・ヘンドリックスやライアンの実生活でのパートナー、エヴァ・メンデスやドラマ「ドクター・フー」の11代目ドクターとして知られるマット・スミスなど、豪華なキャストが集結。

 ライアン・ゴズリングの他に、『ドライヴ』も手掛けたマーク・プラットとアダム・シーゲル、デヴィッド・ランカスター、ミシェル・リトヴァクらがプロデューサーとして参加。さらに彼らのチームには、高い評価を集める撮影監督のブノワ・デビエ(『スプリング・ブレイカーズ』『エンター・ザ・ボイド』)、編集のヴァルディス・オスカードゥティル(『エターナル・サンシャイン』)とニコ・ルーネン(『オーバー・ザ・ブルースカイ』)らが加わった。また『ドライヴ』にも曲を提供した作曲家のジョニー・ジュエルが『ロスト・リバー』でも作曲を手がけている。
  俳優として非凡な才能を持つゴズリングの初監督作『ロスト・リバー』はオマージュと創造性に満ち溢れた素晴らしい映像や、『ドライヴ』のニコラス・ウィンディング・レフン監督やデヴィッド・リンチ監督などの影響を感じさせるユニークな設定で、デビュー作とは思えないほどの完成された世界観を創りあげており、2014年のカンヌ国際映画祭では「ある視点」部門に正式出品され、大きな話題を呼んだ。

ストーリー

湖底に消えた街“ロスト・リバー”には、 秘密が沈んでいる―。

 経済破綻し、住人たちがほとんどいなくなった、とあるゴーストタウン。この街に住む少年、ボーンズは、廃墟だらけの街でクズ鉄集めをしながら暮らしていたが、日々生活は厳しくなるばかりだった。
 ボーンズの母、ビリーはシングル・マザーとして二人の息子を育てているが、すでに家は差し押さえ寸前で、街を去るか否か、というギリギリの選択を迫られていた。彼女はローンの相談に銀行を訪れるが、支店長のデイヴから怪しげなショーを行う店で働く事を勧められ、断りきれずに承諾してしまう。
 一方、ボーンズは近所に住むミステリアスな少女、ラットと行動を共にするようになる。年老いた祖母と暮らす彼女もまた、壊れゆく街に囚われながら、行き場のない不安と孤独を抱えており、二人は次第に心を通わせていく。

 そんな中、ラットはボーンズに謎めいた噂話を聞かせる。この街が衰退した原因は、貯水池を造るために街の一部を水の中に沈めた時、一緒に「あるもの」を湖底に沈めてしまったからだという。そのせいで、ここには呪いがかけられてしまったのだ、と?。
 真偽を確かめるために、湖底の街“ロスト・リバー” を探索するボーンズだったが、それを快く思わないギャングのブリーに目を付けられてしまう。この街の全てを掌握したいと願うブリーは、ボーンズから全てを奪おうとして嫌がらせを繰り返す。さらに、彼の果てしない欲望はやがてラットにも向けられていくのだった。
 ボーンズとラット、そして、生活ために自分を犠牲にするビリー、崩壊寸前の街で足掻きながら生きる彼らが、最後に選んだ道とは

cast/staff

  • イアン・デ・カーステッカー
    (ボーンズ)

     イギリス、スコットランド出身。9歳の時、スコティッシュ・ユース・シアターで演技を始め、ラングサイド・カレッジで演劇を学び、映画やテレビで幅広く活躍している。映画への出演にワーナー・ブラザースの『リトル・ヴァンパイア』(00)、リチャード・ジョブソンの監督デビュー作でケヴィン・マクキッド主演の『16 YEARS OF ALCHOL』(03)、ザム・サリム監督『UP THERE』(12)、2012年ロンドン映画祭で上映された『SHELL』、2013年サンダンス映画祭で上映されアリス・イングラートと共演した『IN FEAR』、ジェームズ・マカヴォイ主演『フィルス』(13)、カレン・ギラン、アンナ・チャンセラー、ケイト・ディッキーと共演の『NOT ANOTHER HAPPY ENDING』(13)がある。テレビへの出演に、「RIVER CITY」(09)、BBC3のシリーズ「LIP SERVICE」(10)。イアンはITVのドラマ「YOUNG JAMES HERRIOTT」(11)で主人公ジェームズ・ヘリオットを演じ、エイミー・マンソン、ベン・ロイド=ヒューズと共演した。2012年、BBC製作の英国アカデミー賞受賞作「FADES/フェーズ」(11~12)で主人公ポールを演じジョニー・ハリス、ダニエル・カルーヤと共演。直近では、BBCの「THE SECRET OF CRICKLEY HALL」(12)でトム・エリスの相手役を演じたほか、チャンネル4とABCの人気テレビシリーズ「エージェント・オブ・シールド」(13~)で主人公のひとりを演じている。

    IAIN DE
    CAESTECKER
    “BONES”
  • シアーシャ・ローナン
    (ラット)

     アメリカ、ニューヨーク出身。2007年、ジョー・ライト監督作『つぐない』(07)のブライオニー役での演技が絶賛され、当時13才でありながら、ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞、アカデミー賞など数々の映画賞にノミネートされる。2010年、ピーター・ウィアー監督作『ウェイバック —脱出6500km—』にてコリン・ファレル、ジム・スタージェスらと共演。2011年、再びジョー・ライト監督とタッグを組んだ『ハンナ』にて、生まれながらに殺し屋として訓練された10代の少女ハンナを演じた。続いて、米林宏昌監督の『借りぐらしのアリエッティ』(10)ではイギリス公開の際に主人公、アリエッティの吹き替えを担当。ジェフリー・フレッチャー監督『天使の処刑人 バイオレット&デイジー』(11)では殺し屋のティーンエイジャー、デイジーを演じた。さらに、ニール・ジョーダン監督作『ビザンチウム』(12)、2013年には、人気小説の映画化『ザ・ホスト 美しき侵略者』に出演、ケヴィン・マクドナルド監督の『わたしは生きていける』(13)では第三次世界大戦を力強く生き抜く少女を演じた。2014年には、アカデミー賞をはじめ各映画賞を総なめしたウェス・アンダーソン監督の『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)に出演。

    SAOIRSE
    RONAN
    “RAT”
  • クリスティナ・ヘンドリックス
    (ビリー)

     アメリカ、テネシー出身。人気ドラマシリーズ「マッドメン」のジョーン・ホールウェイ役で知られ、この役でエミー賞のドラマ部門、助演女優賞に4度ノミネート、批評家協会テレビ賞のドラマ部門最優秀助演女優賞を二度獲得している。映画への出演に、ライアン・ゴズリングと共演した『ドライヴ』(11)での妖艶なブランチ役、続いてサリー・ポッター監督の『ジンジャーの朝 ~さよなら、わたしが愛した世界』(11)、トライベッカ映画祭出品のスリラー『デタッチメント 優しい無関心』(11)や、ダグラス・マクグラス監督の『ケイト・レディが完璧な理由』(11)、松井久子監督作『レオニー』(10)、キャサリン・ハイグル主演のコメディ『かぞくはじめました』(10)などがある。近年では、ジョン・スラッテリー監督のインディペンデント映画『GOD’S POCKET』(14)にて故フィリップ・シーモア・ホフマンの相手役を演じた他、ジル・パケ=ブランネール監督『DARK PLACES』(15)にて、クロエ・モレッツや、プロデューサーも兼ねるシャーリーズ・セロンとともに出演した。

    CHRISTINA
    HENDRICKS
    “BILLY”
  • マット・スミス
    (ブリー)

     イギリス出身。BBCの人気ドラマシリーズ「ドクター・フー」(05~)にて11代目ドクターを演じ、人気を博す。2004年、ウィルソン・ミラム監督によるロイヤル・コート劇場での「Fresh Kills」で舞台デビュー。以降、テレビと舞台を中心にキャリアを積み、2012年、実話をベースにしたBBCのドラマ「BERT&DICKIE」でオリンピック選手バート・ブッシュネル役を演じ、ゴールデン・ニンフ賞で最優秀テレビ映画賞を含む2部門にノミネートされた。2010年にはバネデク・フリーガオフ監督の『愛を複製する女』でエヴァ・グリーンと共演、2011年には、BBCのテレビ映画「CHRISTOPHER AND HIS KIND」で主人公のクリストファー・イシャーウッド役を獲得。この役は高い評価を集め、マットの演技は「魅力的で、なおかつ、いかがわしさがある」と表現された。近年、批評家の賛辞を浴びたブレット・イーストン・エリス作「アメリカン・サイコ」のミュージカル版にも出演。アルメイダ劇場の芸術監督、ルパート・ゴールドが演出を手掛け、マットは20世紀で最も象徴的なアンチ・ヒーローと言われる主人公パトリック・ベイトマンを演じた。映画では『ターミネーター』シリーズの最新作『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(15)の公開が控えている。

    MATT SMITH
    “BULLY”
  • エヴァ・メンデス
    (キャット)

     アメリカ、フロリダ出身。2001年、アントワーン・フークア監督作『トレーニングデイ』にて、デンゼル・ワシントンのセクシーなガールフレンド役を演じて映画ファンの注目を集め、『タイムリミット』(03)、『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』(03)、『ワイルド・スピード×2』(03)、『ふたりにクギづけ』(03)、『最後の恋のはじめ方』(05)、『ゴーストライダー』(07)など、話題作に続けて出演した。一方、批評的な成功をおさめたジェームズ・グレイ監督作『アンダーカヴァー』(07)ではホアキン・フェニックス、マーク・ウォールバーグらと共演。インディペンデント映画『LIVE! ライブ』(07)では初めて製作総指揮も手掛けている。ヴェルナー・ヘルツォーク監督の『バッド・ルーテナント』(09)ではニコラス・ケイジと再共演、『恋と愛の測り方』(10)ではキーラ・ナイトレイ、サム・ワーシントンと共演している。2012年、デレク・シアンフランス監督作『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』でライアン・ゴズリング、ブラッドリー・クーパーと共演した他、レオス・カラックス監督の『ホーリー・モーターズ』(12)にも出演、同作はロサンゼルス映画批評家協会賞の最優秀外国語映画賞を獲得した。

    EVA MENDES
    “CAT”
  • レダ・カテブ
    (タクシー運転手)

     フランス、パリ出身。コメディアンで監督のマレク・エディン・カテブを父に持つレダは、舞台で俳優のキャリアをスタートさせた。2009年、ジャック・オーディアール監督作『預言者』に出演し、同作はカンヌ映画祭グランプリ、第82回アカデミー賞の外国語映画賞ノミネートを果たした。ヴェネツィア映画祭で上映された『愛について、ある土曜日の面会室』(09)では自分に似た囚人と立場を入れ替わる男の役を演じ、ベルリン映画祭に出品された『COMING HOME』(12)では残虐だが繊細な誘拐犯、ロカルノ映画祭出品作『GARE DU NORD』(13)では社会学の学生を演じた。レダ・カテブの国際的なキャリアはキャスリン・ビグロー監督の『ゼロ・ダーク・サーティ』(12)のオープニングシーンでCIAの拷問を受ける囚人を演じたところから始まった。その後、カッター・オディエルノ監督作『FISHING WITHOUT NETS』(14)でソマリアの海賊に人質にとられる男を演じた。2014年には、アルベール・カミュの短編をもとにデヴィッド・オールフェン監督が描く『Far From Men』にてヴィゴ・モーテンセンと共演を果たす。

    REDA KATEB
    “DRIVER”
  • ライアン・ゴズリング
    (製作/脚本/監督)

     カナダ、オンタリオ出身。子役からキャリアをスタートさせ、2001年に『THE BELIEVER』でネオナチに傾倒する少年ダニエルを演じ、高い評価と業界中の注目を集める。作品は同年のサンダンス映画祭でグランプリを獲得し、ゴズリングも審査員特別賞を受賞。さらに、インディペンデント・スピリット賞、ロンドン映画批評家協会賞の主演男優賞にノミネートされた。
     翌年には2本のインディペンデント映画、デヴィッド・モースとの共演作『THE SLAUGHTER RULE』(02)とサンドラ・ブロックとの共演作であるサイコロジカル・スリラー『完全犯罪クラブ』(02)でも批評家からの絶賛を浴びた。チャレンジ精神旺盛で複雑な役柄を選ぶ傾向があるゴズリングは、ケヴィン・スペイシー、ドン・チードルとの共演作『16歳の合衆国』(02)の主演を務め、続いて、世界中で大ヒットしたラブストーリー『きみに読む物語』(04)、アンソニー・ホプキンスと共演したスリラー『フラクチャー』(07)に出演。
     2006年ゴズリングは『ハーフ・ネルソン』でドラッグ中毒の中学校教師ダンを演じ、アカデミー賞主演男優賞候補となった他、映画俳優組合賞、放送映画批評家協会賞、インディペンデント・スピリット賞、シカゴ批評家協会賞、オンライン映画批評家協会賞、トロント映画批評家協会賞、サテライト賞等でも主演男優賞にノミネートされている。翌年、ゴズリングは『ラースと、その彼女』(07)でゴールデン・グローブ賞と全米映画俳優組合賞にノミネートされ、2011年にもミシェル・ウィリアムズと共演した『ブルーバレンタイン』で再びゴールデン・グローブ賞にノミネートされている。
     2011年、スティーヴ・カレル、ジュリアン・ムーアとの共演で結婚の危機を描くコメディ『ラブ・アゲイン』に出演。同じ年、ニコラス・ウィンディング・レフン監督のアクション映画『ドライヴ』と、ジョージ・クルーニーの『スーパー・チューズデー ~正義を売った日~』に出演。ニューヨーク・タイムズの批評家マノーラ・ダーギスは彼を「この世代で最高にエキサイティングな俳優のひとり」と称した。
     2013年、ゴズリングは再びデレク・シアンフランス監督とタッグを組み『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』でブラッドリー・クーパー、エヴァ・メンデスと共演。さらにルーベン・フライシャー監督作『L.A.ギャングストーリー』でエマ・ストーン、ショーン・ペン、ジョシュ・ブローリンと共演したほか、『オンリー・ゴッド』でニコラス・ウィンディング・レフン監督作品に二度目の出演を果たした。そして2014年、待望の監督デビュー作となる『ロスト・リバー』を完成させた。

    RYAN GOSLING
    PRODUCER/DIRECTOR/SCREENWRITER
  • ブノワ・デビエ
    (撮影)

     ベルギー出身の撮影監督。ギャスパー・ノエ監督とのタッグで知られ、モニカ・ベルッチの衝撃的なレイプシーンが話題を呼んだ『アレックス』(02)や、エレクトロなトリップ・ムービー『エンター・ザ・ボイド』(09)の撮影を手掛けた。携わった主な作品として、ルシール・アザリロヴィック監督による美しく歪んだロリータ映画『エコール』(04)、伝説的ガールズ・ロックバンドを描いた『ランナウェイズ』(10)、メル・ギブソン主演のクライムアクション『キック・オーバー』(12)、ハーモニー・コリン監督作『スプリング・ブレイカーズ』(13)などがある。

    BENOÎT DEBIE
    DIRECTOR OF PHOTOGRAPHY
  • ジョニー・ジュエル
    (音楽)

     アメリカ、ルイジアナ州出身。多様なアナログ機材を操る作曲家であり、音楽プロデューサー、ヴィジュアルアーティスト、パフォーマーなどマルチな才能を持つ鬼才。繊細なエレクトロポップを得意とし、ニコラス・ウィンディング・レフン監督作『ブロンソン』(08)、ライアン・ゴズリング主演作『ドライヴ』(11)にも曲を提供している。本作『ロスト・リバー』でもストーリーに寄り添った切なく美しい楽曲の数々を提供し、作品に素晴らしい力を付与している。『ロスト・リバー』のサントラは日本未発売ながらも、soundcloudでその楽曲を聴くことができる。

    JOHNNY JEWEL
    ORIGINAL SCORE

予告動画

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劇場情報

都道府県 劇場名 電話番号 公開日

その街には謎が沈んでいる

製作・監督・脚本:ライアン・ゴズリング
製作総指揮:ゲイリー・マイケル・ウォルターズ『ドライヴ』 撮影:ブノワ・デビエ『スプリング・ブレイカーズ』『エンター・ザ・ボイド』
キャスト:イアン・デ・カーステッカー「エージェント・オブ・シールド」/シアーシャ・ローナン『つぐない』『ラブリーボーン』
クリスティナ・ヘンドリックス『マッドメン』 /エヴァ・メンデス『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ』
マット・スミス「ドクター・フー」/ベン・メンデルソーン『ダークナイト・ライジング』
2014年/アメリカ/95分/カラー/DCP/シネスコ/5.1ch/日本語字幕:ブレインウッズ 配給・宣伝トランスフォーマー